Wednesday, July 13, 2022

中華民国だけど台湾でない金門島

This article is in Japanese. If you are not reading it in Japanese, it may have been inaccurately machine translated. 台湾に戻ったあとの隔離が必要ないとのことで、6月上旬に福建省の金門島に行って来ました。中国アモイ市からたった1.8キロという、中華民国統治の最前線です。

レンタカーのラジオをつけると、早速中国のラジオ局がビンビンで入ってきました。金門島側のラジオ局は、銘伝大学金門キャンパスの学生が運営している小型FM局などしかありません。

海岸からはアモイ市の高層ビル群が肉眼で見えるし、目と鼻の先に見える小島も中国領です。

1979年までは毎奇数日に人民解放軍の空襲があり、旧日本軍の顧問も迎え多数の死者を出す壮絶な防衛をしてきた軍事要塞の島ですが、1992年に戒厳令が解かれ、中華民国軍も大部分が撤退して、軍事要塞だったところは、テレサ・テンなどゆかりの観光地になっています。福建南部式の極めて美しい古民家を改造したホテルやカフェも人気です。

島民の生活維持は中国側からのパイプ送水に頼っており、選挙では親中派の国民党と新党しか勝ったことがありません。住民の殆どは、海峡の向こうの遠い台湾より、目と鼻の先にあり経済的に発展している中国との統一を望んでいるということです。

一方、道路や建物などのインフラは、台湾からの投資によるもので、セブンイレブンやファミマ、ビンロー屋台やタピオカドリンク店が林立する街や道路の佇まいは、台湾の地方都市と全く変わらず、「台湾の植民地?」という言葉さえ思い浮かびます。ただし税制が台湾と違うので、空港や街なかに免税品店があります。最近では台湾からの不動産投資も増加し移住者も増え、地価が上がっているそうです。 

地元の言語は閩南語で、台湾語とほぼ同じです。同安なまりで、澎湖島のものと似ており、台北盆地や新竹市の訛りとかなり近いです。ただし、台湾語に大量に存在する日本語からの借用語がありません。台湾と違い、長期の日本植民統治を経験しなかったためです。

土地が痩せている金門は神戸、マニラ、ブルネイ、シンガポール、マレーシアなどに大量の華僑を送り出してきましたから、これらの地で話される福建語には、金門語の特徴が残っている可能性があります。

教育制度は台湾と同じため、学校では台湾から来た教員により「台湾閩南語」が教えられており、これが地元の閩南語と異なるということで問題になっています。

ただ、戦後、中華民国軍関係者の人口が地元民を何倍も上回る状態が長年続いたため、金門では北京語(台湾華語)が非常に普及しています。学校で「台湾閩南語」の授業がなければ、子どもたちはそもそも北京語のモノリンガルでしょう。この北京語は台湾のものと全く同一で、言葉だけを聴いて台湾人と金門人を区別することは不可能と思われます。












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