Monday, June 20, 2022

War changed linguistic behavior 戦争は言語行動を変えました 戰爭改變了語言行為

These youngsters used to speak in Russian all the time, like most young people in urban Ukraine. Ukrainian was just one of the subjects at school, and seen as a bit old-fashioned or rural. But after this year's event, they've started speaking in Ukrainian all the time. https://www.bbc.com/news/av/world-europe-60202212

Googleによる翻訳:これらの若者は、ウクライナの都市部に住むほとんどの若者と同じように、いつもロシア語で話していました。ウクライナ語は学校の科目の1つに過ぎず、少し古風な、または田舎のように見えました。しかし、今年のイベントの後、彼らはいつもウクライナ語で話し始めました。 https://www.bbc.com/news/av/world-europe-60202212

由谷歌翻譯:這些年輕人過去一直說俄語,就像烏克蘭城市的大多數年輕人一樣。烏克蘭語只是學校的科目之一,被視為有點過時或農村。但在今年的活動之後,他們開始一直用烏克蘭語講話。 https://www.bbc.com/news/av/world-europe-60202212

Parent instinct vs. government policy 親の直感 vs. 政府の政策

下に、Googleが和訳したものに若干修正を加えて貼り付けます。

The other day, I overheard a group of young children playing and talking to each other in Taiwanese Hokkien (hereafter Taiwanese). This is very rare in Taipei City nowadays. Besides them a group of young mothers were talking to each other in Taiwanese. This is even rarer. A few moments before that, I had witnessed a young Taiwanese mother talking to her young child in Taiwan-accented English, and the child answering back in an impeccable American accent. This is increasingly not rare. Parent instinct for prestige in languages is stronger than government language policies.

The fact that the young mothers were chatting in Taiwanese, which is not a common thing to do at all in Taipei, shows that they have a strong language ideology, and made extra effort to ensure their children also spoke in Taiwanese. They themselves must have grown up speaking Mandarin as their primary language. But their ideology was strong enough to compel them to want to pass on Taiwanese to the next generation. This is quite rare. The children will likely become fluent speakers of Taiwanese, but as they grow up, Mandarin is likely to become their main language for socialization, since you don't get much socialization in Taiwanese in Taipei, especially among that age group. All this is in spite of the government spending huge amount of money and effort to promote Taiwanese.

On the other hand, most parents naturally choose whatever language they think is more advantageous for their children. This is why it's more and more common to see Taiwanese families picking up English as their home language. This trend would continue, even if the government was discouraging this practice. All the more, since the government actually isn't discouraging it. Parents' instinct for a prestigious language is normally stronger than government policies. 

先日、台湾の泉漳語(以下、台湾語)で遊んだり話したりしている幼い子供たちのグループを耳にしました。これは、今日の台北市では非常にまれです。それらに加えて、若い母親のグループが台湾語で互いに話していました。これはさらにまれです。その少し前に、台湾の若い母親が台湾訛りの英語で幼い子供と話しているのを目撃しました。子供は非の打ちどころのないアメリカ訛りで返事をしました。これはますます珍しいことではありません。言語における名声に対する親の本能は、政府の言語政策よりも強力です。

若い母親が台湾語でおしゃべりをしているという事実は、台北ではまったく一般的ではありませんが、彼らが強い言語イデオロギーを持っていることを示しており、子供たちも台湾語で話せるように特別な努力をしました。彼ら自身が彼らの第一言語として北京語を話すように成長したに違いありません。しかし、彼らのイデオロギーは、台湾語を次世代に引き継ぐことを強いるほど強力でした。これは非常にまれです。子供たちは台湾語を流暢に話すようになるでしょうが、彼らが成長するにつれて、特にその年齢層の間で、台北では台湾語では社交があまりないので、北京語が社交の主要言語になる可能性があります。これはすべて、政府が台湾語を促進するために莫大な金額と努力を費やしているにもかかわらずです。

一方、ほとんどの親は、子供にとってより有利であると考える言語を自然に選択します。これが、台湾の家族が母国語として英語を採用するのを見ることがますます一般的になっている理由です。たとえ政府がこの慣行を思いとどまらせていたとしても、この傾向は続くでしょう。政府は実際にそれを思いとどまらせていないので、なおさらです。一流の言語に対する親の本能は、通常、政府の政策よりも強力です。

Monday, June 13, 2022

台湾語の第一優勢腔とイギリス英語の並行性

This post is in Japanese. If you are reading this in any other language than Japanese, it may have been machine translated automatically and may be inaccurate. 

日本や台湾、韓国におけるイギリス英語は、台湾における台湾語第二優勢腔と並行しています(状況が似ています)。

歴史的背景から、第二次世界大戦後の日本や台湾、韓国の学校教育では、アメリカ英語が標準となっており、特に台湾と韓国では、イギリス英語の綴や発音は誤りとして減点の対象になります。

ところが、上記以外のアジア諸国では、学校教育で標準とされているのはイギリス英語であり、辞書や参考書も、もっぱらイギリス英語を正しいものとしています。グローバル化によって、東アジア3国でも、アメリカ・フィリピン以外のイギリス英語を標準とするアジア諸国との交流が増えたし、南アフリカやニュージランド出身の先生も少なくないので、イギリス英語も、それが通用している国から来た人が使っている場合は、なんとか許容されることが多くなってきました。特に、日本ではイギリス英語への許容度は割と高いようです。

一方、台湾語で、中華民国教育部が辞書や文法書、小学校教科書などで正書法としているのは、高雄、屏東、台東などで、泉州訛りと漳州訛りが混合し、どちらかというと漳州訛りに近い「台湾第一優勢腔(俗称南部訛り)」です。これは、伝統的には歌仔戯で使用され、今では北京語を母語とする若いテレビのアナウンサーが、台湾語で放送する前に訓練を受ける変種です。今、台湾で外国人が台湾語を学ぼうとすると、この第一優勢腔が教えられるのが普通だと思います。火鶏をhóe-keと、生をseⁿと発音する変種です。(なお、日本では、戦前からの台湾語研究の積み重ねにより、後述する第二優勢腔を採用する教材が多いようです。)

もう一つの第二優勢腔は、俗に「台北腔」とも呼ばれ、台北市中心部の旧市街のもともとの変種です。泉漳混合の中でもどちらかというと泉州寄りで、中国のアモイ市の変種とほぼ同じです。火鶏をhé-koeと、生をsiⁿと発音します。市街地の閩南人の混ざり方の比率がアモイと似ているのが一つ、そして英国人宣教師による長老教会の聖書がアモイ語を採用しており、日本時代からエリート層がアモイに留学することが多かったのももう一つの理由だと思います。

さて、イギリス英語と第二優勢腔の共通点です。まずひとつは、第二優勢腔は現在の台湾ではマイナーな変種だということです。教育部の辞書などは、一応両方の発音が出ていますが、教材の作成など、どちらかを選ばなければならないときは、必ず第一優勢腔が採用されます。外国人の台湾語にもこれを期待するようで、私は時々台湾人に「あなたの台湾語は台北訛りになってしまっている」と言われます。(もともと台北訛りであるにも関わらず。)

もう一つ似ているのが、アメリカも台湾南部も、広範囲で同じ変種(General Americanと第一優勢腔)が話されているのに対し、イギリスも台湾北部も、ちょっと移動すると全く異なる変種が話されているという点です。イギリスに方言がとても多いのは有名ですが、同じ台北盆地でも、市街地の北西のほうは同安訛り、士林の旧市街は漳州訛り、木柵のほうは安渓訛りなどと、狭い範囲でいろいろな訛りがあります。高雄から屏東、台東までほとんど訛りが変わらないのと対象的ですね。

台湾独立に傾いている思想からすると、なるべく中国とは遠い台湾独特の発音を標準として採用したいという思惑があるだろうし、またアメリカ英語のGeneral Americanのように、広い地理的範囲で平均化(コイネ化)して、癖のある発音がなくなっている変種が、標準化するには適している、という事情もあるようです。

私が今滞在している台北市で、ホテルの部屋を修繕している大工さんが、自分の家族と私語をするときは第二優勢腔だったのに、客と話をするときは突然第一優勢腔にスイッチしました。また、テレビの番組で、かなり強い泉州訛りがあるはずの鹿港の人でも、全国ネットにインタビューされると第一優勢腔にスイッチしています。これは完全に無意識だと思います。日本人が目上の人の前に出れば自然に敬語が出るのと同じです。すでに台湾人の意識の中に、「公共の場で台湾語を話す場合は第一優勢腔」という考えが、無意識にインプットされているのかもしれません。