Friday, December 17, 2021

懐古趣味?

 大正時代の街並みを復刻した商店街の一角に、台湾人の手による、日本統治時代を懐かしむような商品がいっぱい並んでいます。近くには、日本統治時代をテーマにしたブックカフェもありました。「認識台湾」が学校の教科になって四半世紀近く経つので、まさか「国民党の中国中心の地歴教育によって、若い台湾人が台湾について何も知らないことに対する反動」でもないでしょう。懐古趣味は理解できないでもないが、ほとんどの台湾人にとって日本時代よりも今のほうが、よっぽどいい生活ができていると私は思うが。

先日、世界最大の書店の一つを訪れたときも、台湾史のコーナーに、日本時代に関する本がわんさかあるのはもちろん、オランダ・スペイン統治時代に関する本もいっぱいあるのに、清朝時代に関する本があまりにも少なくて驚いた。マッカイ牧師の回想録などを読むと清朝時代をあまり思い出したくない台湾人が多いのはわかるが、それにしても、日本・オランダ・スペイン時代はたったの数十年、清国統治は200年以上。故意に無視しようとしているのかと勘ぐりたくもなるが、ただ市場的に、売れないから書かない、置いてない、ということなのだろう。





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