Friday, October 13, 2017

新潟弁:ごめんください

ごめんくださいの使われ方が新潟では特徴的です。

新潟では、誰かと会ったときの挨拶や、電話の会話の冒頭で相手が名乗ったときの挨拶として、ごめんくださいといいます。

私が育った東京では、そのような使い方はしなかった記憶があります。

誰かの家を訪れたとき、昔はドアベルがあまりなかったので、大声でごめんくださーいと言ったものです。

また、近畿で育った祖母は、さようなら、もう切りますよという別れの挨拶として、電話などでごめんくださいと言っていました。新潟とちょうど逆ですね。こっちから電話をかけたのに、いきなり相手からごめんくださいと言われて、キレそうになったものでした。

この使い方は、新潟で生活してしばらくしてから気づきました。新潟弁本にあまり登場しないところを見ると、おそらく、新潟人が方言だとあまり認識していないのかもしれません。他地方にもあるが意味が違う言葉でよくあることです。

ただ、多くの「透明な新潟弁」(方言だと気が付かれない言葉)とは違い、使用者は割りと年配者か、市外出身者が多いような気がします。そのうち滅びる言葉かもしれません。

No comments:

Post a Comment

Please tell me what you think!