Wednesday, April 17, 2013

置いてある素材がメニュー:屋台麺店でのオーダーの仕方。



台湾の麺店には外省系(牛肉麺店など)と、本省系(麵攤)があることは、すでに述べたとおりです。前者は壁にきちんと値段を書いたメニューが張ってありますし、ガラスのドアの冷蔵庫には、お皿に持った小菜がセルフサービス用に入っていますから、漢字さえ読めればオーダーの仕方は簡単です。後者は、住宅街などでとてもポピュラーで、営業時間も長いので小腹が減ったときにとても便利ですが、看板もなければメニューもないところも多いので、ちょっと敷居が高いかもしれません。本稿では、こういう屋台風麺店でのオーダーの仕方を書きます。(なお、東南アジア各国の麺屋台も同じスタイルが多いです。)

まず、席に座る前に、どんな麺が良いのか指定します。ガラスケースの上に、乾いた麺の玉が置いてあるから、食べたいのを指定すればよいのです。外省麺、つまり白い小麦麺は、細いのと平べったいのと二種類あることが多いです。黄色いのは油麺という本省風の麺です。日本のラーメンの元になったのではないかと感じます。あと、灰色でちりぢりなのは意麺といって、インスタント麺に似た食感です。香港の意麺(スパゲッティ)や伊麺とは違うのでご注意ください。ついでに言うと、香港のような細くて黄色い麺は麵攤にはありません。あれが食べたい人は、香港風のロースト肉やお粥を扱っている店に行けば食べられますが、台湾では特殊なものなので、そうあっちこちにはありません。

次に、スープ麺(湯)が良いのか、ドライ(乾)が良いのかを伝えます。また、バリエーションで、日本の坦々麺のようなゴマだれに絡ませたようなものも出来ることが多いです。この麺が主食となります。なお、ビーフンやフォー(クイティアウ)、春雨などは小麦粉で出来てないので、中華系では麺として扱いません。でも店によっては、バリエーションとしておいてある場合もあります。スープ麺の場合は、自分で白胡椒をかける人が多いです。

さて、上記の麺には、ねぎぐらいしか具は入ってないです。ですから、今度は、ガラスケースに入った豚の臓物類、乾豆腐や、昆布などから、好きなものを切ってもらうことになります。僕は見ても何がなんだかわからないので、適当に一人前切ってもらうこと(黒白切)が多いです。大体、新鮮でおいしい肉が食べられます。上には甘い醤油のペーストがかかっていますが、テーブルの上に置いてある激辛のラー油をお好みでかけると、とてもおいしいです。

もうひとつ、こうした麺屋台で食べられるのが、青菜です。屋台では、中華なべで炒める設備がないことが多いため、湯がいたものに、ラード少々や甘いにんにく醤油とのペーストをかけて出てきます。野菜不足の人に良いです。

さて、メニューに値段が書いてないからといって、ぼったくられる事はないから大丈夫です。食べ終わったら、経営者に「ごあつぉえ?」というと、数字だけで値段を言われます。たとえば「ぺーつぁっごー」といわれたら85元のことです。あまりにも安くて驚くことが多いでしょう。経営者の気分によって(?)よく負けてくれることがあります。ぜひ試してみてください。